◇ 転用石 

 転用石を使用する第一の目的は、築城に際して急遽多量の石が必要になるための石不足であったと考えられるが、ほかに敵の武将の墓石を使用することで己の権力を誇示するため、城を守護するためなどの理由が考えられている。墓石、石仏、宝篋印塔、燈籠、五輪塔、石臼などが多く使われ、寺院や旧領主の墓地から集められた。福知山城や大和郡山城では特に多く使用され、福知山城では見える場所だけでも450個から500個が確認されているほか、再建工事時に約300個が発掘され、その一部が城内に展示されている。
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2箇所にある転用石の説明

転用石を使っている石垣