金閣寺【鹿苑寺】
庭 園

 金閣の前にある鏡湖池(きょうこち)を中心とし、葦原島(あしわらじま)など大小の島々や、当時の諸大名がきそって石を献納してその名が付けられた畠山石や赤松石・細川石などの名石が配されています。
 西の衣笠山を借景としたこの庭園は室町時代の代表的な池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園で、国の特別史跡及び特別名勝に指定されています。
 方丈の北側には京都三松の一つで舟の形をした「陸舟の松」があり、義満が自分で植えたと言われています。金閣の後を進むと、義満がお茶の水に使ったと伝えられる「銀河泉」、手を清めた「巌下水」があり、その次の「龍門の滝」は、鯉が滝を登ると龍になると言われる中国の故事「登龍門」に因んだ「鯉魚石」が置かれています。
 「安民沢」は昔からある池の名前で、中の島には「白蛇の塚」があります。

舎利寺(金閣) 2層と3層は、漆の上から純金の箔が張ってあり、屋根はさわらの薄い板を何枚も重ねたこけら茸で、上には中国でめでたい鳥といわれる鳳凰が輝いています。1層は寝殿造で法水院、2層は武家造で潮音洞とよばれています。3層は、中国風の禅宗仏殿造で究竟頂とよばれ、三つの様式を見事に調和させた室町時代の代表的な建物と言えます。
昭和62年(1987年)秋、漆の塗替や金箔の張替、更に天井画と義満像の復元を行いました。又、平成15年(2003年)春、屋根の葺替を行いました。
銀河泉

義満公御茶の水
金閣寺垣

巌下水義満公御手洗いの水
鯉魚石

竜門の滝